【LINE マンガ】「読んでください、お願いです!」を全話読了紹介レビュー

レビュー

こんにちは。LINE マンガで読める「読んでください、お願いです!」という漫画をネタバレを避けつつレビューします。
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表紙をめくりさえすれば、誰だって大魔法士にしてやる。 なのになぜ… 誰も俺を読もうとしないんだ!?

ジャンルファンタジー・SF
掲載誌LINE マンガ
話数60話(2025年8月21日時点)

個人的総評

評価:★★★★☆ (星4.0)

特徴的なタイトルですが内容はシンプルかつ良質な魔法ファンタジーものです。
魔法ファンタジーでありがちな世界観が難解だったり、逆に説明不足だったりということもなく、非常に読みやすいです!
作画の良さやキャラクターの個性の強さもなかなかに魅力的で、総じておすすめできる内容でした!

漫画の魅力

魔導書と少女の最強タッグ

©︎グムホン(作画)・ヤンカルビ(原作)/LINE WEBTOON

公式の紹介文が簡潔すぎるのでここで簡単に説明します。
舞台はかつて大魔道士たちが歴史に名を遺してきた世界。その影響で魔法が大きな力を持つようになり、この世界では多くの人々が魔法を学ぶようになっていきました。

そしてその大魔道士たちを育てた存在こそが「魔導書」に転生した青年です。しかしそんな功績を残してきたとはいえ自から動くことのできない魔導書は運悪く300年間もの間誰からも手に取られずに放置されてしまいます。そんな中ようやく「魔導書」手にしたのがこの物語の主人公である少女ライリーだった、、という流れです。

この漫画では主にライリーと「魔導書」の冒険が展開されています。
そしてまさにこの一人と一冊という構図が本当にこの漫画を魅力的にしているなと感じます。

ライリーは元盗賊というのもあり、かなりさっぱりとした性格をしており、対して「魔導書」は元々普通の人間だったというのもあり多くの大魔道士を育成してきた割には少年っぽく、人間味のあふれる性格をしています。

さっぱりとした弟子のお陰でサクサクと物語が進み、人間味のあふれる師匠のお陰で実質一人旅であるにも関わらず明るい雰囲気で物語が進むわけですね!

また言わずもがな数々の大魔道士を生み出してきた「魔導書」の実力は凄まじく、またライリーも非常に魔法の才能に恵まれているんですよね。これは間違いなく最強のタッグになるなと読んでいて非常にワクワクします!

分かりやすく丁寧な世界観

上にも書きましたが、こういった魔法ファンタジーものは設定が難解なものが結構多いです。具体的には魔法の理論やら歴史、各地域の情勢など、一気に大量の情報を詰め込んでくるパターンとかですね。
逆に理論や地域の情報など全部すっ飛ばして爽快感に全振りした作品なんかもあり、これはこれで面白いですが純粋な魔法ファンタジーものとしてはちょっと物足りなさを感じます。

そんな中この漫画では必要なときに必要な情報だけを説明してくれるんですよね。どういう仕組みで魔法が使われるのか、どういう派閥があってそれぞれどんな歴史があるのかなどなど、しっかり設定は盛り込まれていますがそれぞれの設定ははっきりしており、短い説明パートでちゃんと理解できます。

またいざ実際にそれらに干渉する際は再び簡単なおさらいをするシーンなんかも見られ、本当に読者に対して親切だなと感じます。

おかげでいちいち過去話を見返さなくても主人公の目的を見失うみたいなこともなく、ストレスなく読み進められるはずです!

個性強めのキャラクター

©︎グムホン(作画)・ヤンカルビ(原作)/LINE WEBTOON

ライリーと「魔導書」については既に書いた通り、個性的で魅力的なキャラクターです。
そしてこの漫画の登場人物の多くがかなりの色物なんですよね。

かつての「魔導書」の弟子で気分屋なリッチや、魔塔試験でライリーと出会うバイオレンスなお友達、その他試験で出会う多くのキャラクターたちなどなど、、

またこの魔塔にもいくつかの種類とそれぞれの野望があり、残酷な野望を持った魔塔に所属するキャラクターは相応に頭のおかしいキャラクターが多いです。

という具合にキャラクターの個性はかなり様々で、おそらく好きなキャラクターや嫌いなキャラクターもたくさん出てくると思います。そんな中主人公や読者が好きだと思った他のキャラクターを応援する気持ちで読み進めていくもまたとても楽しいですよ!

気になった点

恐怖に関する描写が薄い

©︎グムホン(作画)・ヤンカルビ(原作)/LINE WEBTOON

こちらの作品、魔法ファンタジーということで当然命をかけた戦いなんかもあります。ただそれに対する心理描写とかはあんまりないんですよね。
従来の漫画では初めて命をかけて戦うシーンや目の前で人が死ぬシーンなどがあればその状況に陥ったキャラクターたちの抱える恐怖や葛藤など色々な心理描写が見られることが多いですよね。

対してこの漫画、その辺りの描写がかなりあっさりしています。特に人の死に対しては当たり前のものとして受け入れているようで、真顔で敵を殺戮していくキャラクターがいたり、明らかに戦闘経験の薄い若いキャラクターも命がけの魔塔試験で特に恐怖心を抱いている様子がなかったりもします。
他にもあっさりしてるなという場面は多く、挙げたらきりがないくらいです。

これらのキャラクターの感情が欠如しているとかそういった設定も特になく、この作品ではこれが普通というわけですね。

まあ魔法が横行していて残忍な事件なんかも多いファンタジーの世界ですから、命に対する価値観が低いのも分かるには分かるのですが、ここまであっさりしていると、僕のような一般の読者からすれば少し人間味に欠けるなと感じてしまうかもしれません。

まとめ

©︎グムホン(作画)・ヤンカルビ(原作)/LINE WEBTOON

以上、「読んでください、お願いです!」の紹介レビューでした。奇抜なタイトルに反したシンプルでクオリティの高い魔法ファンタジーものであり、主人公のさっぱりした性格と「魔導書」の人間らしさにはとても好感が持てました!

ファンタジー好きな方にぜひ読んでみてほしいと思える作品でした!

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