【LINE マンガ】「カンスト突破」を全話読了紹介レビュー

レビュー

こんにちは。今回は先日完結したLINEマンガで読める「カンスト突破」という漫画をネタバレを避けつつレビューします。
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【14話無料】カンスト突破|漫画無料・試し読み|LINE マンガ

正体不明の「エラー」により3000年間、覚醒テストと称する仮想空間に閉じ込められてしまった「皆本宗助(みなもとそうすけ)」 そのあいだ現実ではわずか10年の月日が過ぎ覚醒テストを完遂し戻ってきた宗助の目の前に広がるのはモンスターの群れと所々にあるダンジョンの存在…そして荒廃化した世界だった。 全てを元通りに戻すべく人類最強となって戻ってきた宗助の戦いが今始まる!!

ジャンルファンタジー・SF
掲載誌LINEマンガ
話数187話(2025年4月に完結)

個人的総評

評価:★★★☆☆(星3.5)

振り切った主人公最強もの特有の爽快感ある作品でした!こういった無双ものは作画や設定がチープに感じるものも多いですが、この作品はそのあたりもしっかりと高クオリティでしたよ!
ただ気になる部分も多く、こちらの作品、2部構成になっているのですが、特に2部ではキャラクターの行動意図がいまいちわからない場面が多く、人によっては爽快感より退屈感が勝ってしまうかもしれません、、
個人的にはそこも含めて最後まで楽しめましたが、特におすすめしたい!となったのは1部の方だけですね。

漫画の魅力

振り切った最強主人公

©︎原作:成仏予定・紅実 作画:MINO・LINE WEBTOON

タイトルからも察せる通り、この漫画はステータスがカンストした主人公の無双物になっています。
舞台はモンスターがはびこる世界で、覚醒テストを乗り越え特別な力を手にした「プレイヤー」たちを中心に戦いが繰り広げられている世界。

覚醒テストというのは仮想空間で強大なモンスターに一撃当てるというもので、これをクリアすれば「プレイヤー」として地球に戻ることができます。

しかし主人公はシステムエラーにより3000年間、この強大なモンスターにひたすら殺されながら仮想空間に閉じ込められてしまうわけです。
そんな中、長い年月をかけてそのモンスターを打ち倒す力を身につけ、最終的には仮想空間を力で突き破って脱出と、初っ端からドラゴンボールみたいな展開で始まります。

この主人公、この手の漫画でよくある意味もなく実力を隠したり、強いだけで性格はクソガキだったりといったことは全くありません。悪い敵は全力でぶっ潰すみたいなドラゴンボールやワンパンマン的な強さで非常に好印象。こういうの最近は意外と珍しいんですよね。

この絶対的な強さは最後までブレることはなく、まさに主人公最強ものはこうあるべきだと言えるような内容になっています。

ちゃんと活躍する他のキャラクター

主人公があまりにも最強だと他のキャラクター必要ないのでは?という考えが出てくるかもしれません。実際、よくあるなろう漫画なんかを読む際はそのように感じることが多いです。

その点こちらの作品は上手くやってるなあと感じます。
まず当然ですが「プレイヤー」の能力がキャラクターによって様々です。魔法を扱ったり動物を使役したり、ダンジョンを召喚したりするやつなんかもいます。
そして定番ですが、主人公が強敵を倒しに向かっている間に街を襲う別の強敵が現れるといったような総力戦が求められる場面が非常に多いです。

そういった場面で各キャラクターが自身の能力を活かした連携で、主人公がいない中でも強敵と対峙し、世界を守るために奮闘していきます。

見ごたえのある人間ドラマ

©︎原作:成仏予定・紅実 作画:MINO・LINE WEBTOON

「プレイヤー」は基本的にギルドより管理されています。ギルド以外にも国を守る組織として自衛隊や、ギルドや自衛隊などを管理する政府も作品に深く関わってきます。
一応主人公は自衛隊の小規模な防衛部隊のチームリーダーという立場になります。

そしてこの作品の主要キャラクターの立場がいい具合にバラけているんですよね。ギルド所属の良心的な名のしれたプレイヤーやかなり悪印象なトップギルドのプレイヤー、政府を統率する代表やその政府に直接管理されるプレイヤー、あとは主人公チームに所属する頼りないメンバーや、主人公に運命を感じる神獣などなど、、挙げたらキリが無いですね。

上記のキャラクターだけでもいろんなドラマが生まれそうだとは思いませんか?実際この作品では各キャラクターの立場が存分に生かされた絡みが多いんですよね。

例えば印象最悪だったプレイヤーが立場の弱い人々と触れて人として成長したり、国を守るために非情な決断を迫られる政府の代表の葛藤など、、結構繊細な心理描写もあって読者としては胸が熱くなりますよ!

気になった点

たまにキャラクターの行動が不明瞭

先ほど繊細な心理描写があると言いましたが、逆に読んでいてこのキャラクターは何がしたいの?って場面も結構ありました。特に2部に多かった印象です。
まあ無双物でよくある、噛ませキャラが意味もなく主人公に因縁をつけてくるみたいなのは全然いいんです。この作品でも似たような展開はありましたがむしろ楽しめる内容でした。

問題は味方キャラや主要敵キャラ、なんなら主人公の行動意図までもが時々よくわからないことです。
強くて正義感もあるはずのキャラクターが何故か小物上司のもとで悪事に加担していたり、意味もなく主人公の正体を隠そうとしたり、、ネタバレに触れない程度に例を挙げるとまあそういう感じです。

一応定番な理由付けとして前者は致命的な人質を取られているとか、後者は正体がバレると家族が危険にさらされるとかでしょうか。でもそういった理由付けがされてない部分も多かったんですよね。一応家族に危険が~みたいな話は出てましたが実際読んでみると明らかにむしろ正体明かして信用を勝ち取ったほうが安全じゃね、、?みたいな、ツッコミどころが結構ありましたね。

特におすすめしたい!となったのは1部の方だけと書いたのも、2部にはこういった場面が多かったからです。

否定的な意見が多い2部について

2部の評価を下げている理由

お察しかもしれませんが、この漫画、2部の評判は結構悪いです。この記事に書いたようにキャラクターの行動が不明瞭だったり、そもそも1部だけでも綺麗に完結できそうな作品だったりというのが主な原因だと思います。

僕としても明らかに非難されそうだなという部分があったので少しネタバレを含んだ具体例を挙げます。まず2部では初っ端から1部の主人公の活躍を一部キャラクターを除き人々の記憶から消します。なんでわざわざ消したのかも正直良くわかりません。またその記憶を残した一部キャラクターもなんでそのキャラクター?といった感じで、案の定2部では敵に惑わされ、主人公の足を引っ張るような真似をします。活躍した主人公の記憶があるのになんで惑わされるのか、これまた不明です。

一部で掘り下げの不十分だったキャラクターを色々掘り下げてくれるのかな?とも思いましたがこれも不十分なまま。というか記憶消したせいでキャラクターの掘り下げも上手くできなくなってない?って感じでした、、

とまあそんなこんなで、色々と不明瞭で、これは避難もされそうだなと感じました。
1部ではこういった点も特になかったので、1部だけで評価をつけるなら個人的に星4.5くらいはありましたね、、

2部の魅力

©︎原作:成仏予定・紅実 作画:MINO・LINE WEBTOON

とまあ色々書きましたがいい点も結構あります。特に1部であまり活躍が見れなかったキャラクターがしっかりと活躍してくれる点です。二部から活躍が増えた主なキャラクターを紹介すると
強くて可愛いシステムの擬人化、海外で勇敢なプレイヤーとして戦っていた主人公の妹、魔法が優秀すぎて引っ張りだこな色気強めの魔塔主などになります。

どのキャラクターも1部で活躍してくれた人たち以上の活躍を見せてくれ、特にシステムの擬人化(シス)は主人公同様に規格外の強さをしており、また違った爽快感が味わえましたよ!

また記憶が消えたとはいえ、1部のキャラクターが精神的に大きく成長した姿を見ることができ、なんだかんだ胸が熱くなります。
だからこそもっとキャラクターの掘り下げが欲しかった、、

あと何よりクオリティの高い作画と戦闘描写のまま最後まで描ききってあるという点ですね!
そもそも僕自身本当に面白くない漫画は最後まで読む前に断念してしまいがちですが、この漫画は読めたわけですし、批判は多いですが個人的にはぜひ2部の方も読んでみてほしいと思います!

まとめ

©︎原作:成仏予定・紅実 作画:MINO・LINE WEBTOON

以上、「カンスト突破」の紹介レビューでした。振り切った主人公最強ものでありながら、他のキャラクターの活躍もしっかりと見ることができ、そこから生まれる人間ドラマなんかもすごく見応えがあります!2部の方では気になる点も目立ちましたが、1部にはない魅力もたくさんあり、ぜひ最後まで読んでみてほしいと思える作品でした!

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