【LINE マンガ】「人間関係アディクション」を全話読了紹介レビュー

レビュー

こんにちは。今回は先日完結したLINEマンガで読める「人間関係アディクション」という漫画をネタバレを避けつつレビューします。
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【5話無料】人間関係アディクション|漫画無料・試し読み|LINE マンガ

スクールカースト1軍に憧れる平凡な女子高生のダナ。彼女はひょんなことから1軍の生徒たちと仲よくなり、そのグループに適応しようと奮闘していた。 そんな時、見た目も性格も激変した「初恋の相手」が転校してくる。ダナを忘れられない彼は、彼女に対して異常な執着を見せる。1軍女子を目指すダナにとって、それは悪夢そのものだった。 そしてついに、その転校生をめぐって大きなトラブルが発生してしまい……

ジャンルヒューマンドラマ
掲載誌LINEマンガ
話数89話(2025年9月18日時点)

個人的総評

★★★★☆ (星4.0)

主人公が1軍に固執することでできた友情や壊れた関係、これから構築すべき関係など、まさにタイトルの通り人間関係に縛られる状況を体験でき、ある意味青春を生々しく体験できる作品になっています!
ただし、テーマの関係上小心者なキャラクターが多く、登場人物の魅力を感じたいという人には合わないかもしれません。
内容自体はリアリティがあり、引き込まれるものがありますし、少し変わった漫画体験をしてみた位という気分で読むと、楽しめると思いますよ!

漫画の魅力

リアルな人間関係と心理描写

©︎Oyaatt(著者)/LINE WBTOON

あらすじを見ると、かつて知り合いだった不気味な転校生が主軸の少しホラーなお話に見えますね。しかし、この漫画の本質はタイトルにもある人間関係です!

主人公のダナは、自身の外見の素材がいいことを活かして1軍グループに属している高校生です。
ただし、いわゆる高校デビューというやつで、平気でカツアゲしたり、暴力を振るう一軍の不良連中とは感性が合わない日々が続いています。

それでもグループの一員でいられる優越感にしがみついてしまうダナの姿が、めっちゃ人間臭くて引き込まれるんですよね。

そんな中あまりにも変わり果てた過去の初恋相手の転校生が絡んできたり、想像以上に面倒な一軍グループの人付き合いを目の当たりにしてどんどん沼っていきます。

そういった人間関係のリアルな闇や、それに伴った不安や葛藤といった心理描写を全体を通して赤裸々に描いているというのが一番の魅力です!

不安を掻き立てるサスペンスとしての魅

©︎Oyaatt(著者)/LINE WBTOON

ぶっちゃけフィクションの漫画で、ダラダラと高校生の人間関係がリアルに描かれるだけというのも面白くありません。ですがこの漫画、ちゃんとサスペンス要素も絡んでいるので安心してください!

この漫画のサスペンス的な魅力は、登場人物たちの行動から生まれる不安感ですね。いくつか例を紹介しましょう。

まずは転校生。彼のの不気味な行動や謎めいた視線が、じわじわとダナの日常を脅かしていくんです。最初はただの過去の知り合いかと思いきや、徐々に異常な執着が明らかになって、こいつは何してくるんだろうと読者の不安を掻き立てる要素になっています。

そしてダナの1軍の彼氏。ダナの目線だとただ優しくてイケメンな最高な彼氏として描かれています。ただし読者目線では明らかに難ありな正確な上に、彼の嫌な過去や、裏での行動や汚い心理までしっかり描写されており、ダナの盲目差も相まってこの彼氏への不安感が生まれます。

最後に1軍グループと更にその友人の大勢ですね。彼らは全体的にあっさい友情でなのですが、優越感が欲しくて高校デビューしたダナは特に浅い。弱みを見せたら外されるどころか、最初考慮してなかった一軍の大勢いる不良仲間に目をつけられて本格的に終わるかもしれない、、そんな状況で、ダナは仕方なく悪事に手を染めるわけですが、それでもいつまで上手くやれるか分からない。そんな不安があります。

と、代表的な不安を煽る要素を紹介しましたが他にもたくさんあって、サスペンスとして十分楽しめるものになっていると感じました!

絶妙な主人公の性格

©︎Oyaatt(著者)/LINE WBTOON

なんとか1軍として振る舞うダナなのですが、中学時代は至って真面目で不良とは縁が無い普通の子でした。反面、他の一軍の面子はそれぞれ性格は違えど既に中学時代から誰が見ても1軍だった子たちです。
そのため、ダナは他の1軍と比べて根本的に性格が違うんですよね。

単純な例だとカツアゲや暴力に対する罪悪感ですね。他の1軍たちは平気でやりますが、ダナはこういったことには敵光を感じている様子。
他にも、説教を食らった際、皆は聞く耳を持ちませんが、ダナは相手が言っていることが正論だと頭の片隅で理解してしまいます。

こういった性格のズレがこの漫画の心理描写の面白さに直結しているわけですね。また、ダナがこのズレとどうやって向き合っていくのかなどといった見どころにもなっています!

気になった点

キャラクターを好きになれない

©︎Oyaatt(著者)/LINE WBTOON

はい、これに尽きます。この漫画、主人公含め好きになれる主要キャラがほぼいません。好みじゃないみたいな主観的なものじゃなく、この漫画のキャラクター好きになる要素あるの?って感じです。
まあそれもそのはずで、言ってしまえば1軍の連中とそれに取り入る主人公の話ですからね。

一応物語の核になりそうな謎の転校生もいますが、正直現状は見た目がきもすぎます、、
性格はキモいけど見た目はまともで常に主人公の味方みたいなパターンだと読者目線頼もしく見えて好きになれるんですが、こいつの場合は普通に見た目がきもすぎます(2回目)。

とまあそんな好きになるのは難しいですが、魅力がないというわけではないです。
各キャラクターの過去や、心理描写がしっかりされているので、個性はしっかりとあるんですよね。
個人的に良かったのはダナの彼氏の旧友であるドンフンというキャラクター。1軍の暴力枠で、印象こそ最悪ですが、彼の過去やそれに伴う他の人との接し方なんかが丁寧に描写されていて、作品の中でしっかり立ってるキャラクターだと思いました。

まあそういう意味で、キャラの「好きになれない」部分が、逆に人間関係のリアルさを引き立てている感じです。僕は「このキャラカッケェ!」みたいに読みたい人なので評価を落としましたが、リアルな心理描写を重視するならむしろおすすめだと感じます!

まとめ

©︎Oyaatt(著者)/LINE WBTOON

以上、「人間関係アディクション」の紹介レビューでした!学生の嫌な部分や人間関係のめんどくさい部分がここまでリアルに表現されている漫画は少なくとも私は今までに読んだことがありません、、

ストーリー自体の破綻などもなく、クオリティ自体高いので、ハマる人にはとことんハマる作品だと思いますよ!現に僕も「キャラの魅力が~」なんて言いつつ先が気になって仕方ないです。

たまには一風変わったドロドロした雰囲気の作品もいいですね!

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